【風しんについて】
○臨床症状
①全身性の小紅斑や紅色丘疹
②リンパ節腫張(全身、特に頚部、後頭部、耳介後部)
③発熱を三主徴とする。
皮疹は3日程度で消退する。
リンパ節腫脹は発疹出現数日前に出現し、3~6週間で消退する。
発熱は風しん患者の約半数にみられる程度である。
カタル症状、眼球結膜の充血を伴うことがあり、成人では関節炎を伴うこともある。
風しん患者の多くは軽症であるが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病を合併して入院を要することがある。
妊婦の風しんウイルス感染が、先天性風しん症候群の原因となることがある。
○感染経路
飛まつ感染が主であるが、接触感染も起こり得る。
○潜伏期間
通常2~3週間